育児セラピスト後期課程(1級)修了者を対象に、育児セラピストの学びをさらに深めた「深掘り講座」の締めくくりとなる育児セラピストの最高位の資格です。
この講座は、当協会で開催している各講座の執筆者であり開発者である、代表理事の廣島大三が自ら講師として登壇いたします。
当協会の講座は、知識・スキルを深め、より専門的に学ぶ「深掘り講座」と、ベビーマッサージやヨガ、食育、あるいはキッズマッサージ、アタッチメントジムのように様々なメソッドを多様に身に付ける「横展開講座」があります。
育児セラピスト講座は、前者の「深掘り講座」で、親(養育者)、保育者としての実践を中心に学ぶ「育児セラピスト前期課程(2級)」、親や保育者を導き、子どもが育ち、成長するための理想的な環境を作る育児の専門家としての知識とスキルを学ぶ「育児セラピスト後期課程(1級)」の2段階の学びとして展開してまいりました。「深掘り講座」のもう一つとして、「日本アタッチメント育児協会トレーナー講座」があります。この講座は、「教える」ことを学び、これまでに修得してきた知識とスキルを教え、伝えたり、後身を育成することを学ぶ講座です。
そして、今回この「深掘り講座」としての締めくくりとなる講座「育児セラピスト・シニアマスター講座」をリリースいたします。この講座は、まさに「育児セラピストの最終章」と言うべきものです。
近年、発達心理学の分野では、このような考え方がされるようになってきています。こうした「人間の一生を通した発達」を学ぶことは、育児の専門家としての育児セラピストにとって、非常に可能性を拡げてくれることです。なぜなら、子どもが発達を遂げるのと同時に、親もその年代において発達を遂げており、そうした親の今の「発達課題」に気付かせると共に、これまでの人生において、どのような発達過程を経てきたのか、そして、これからどのような発達課題に向き合うのか、といったことを知るきっかけを与えることが出来るからです。
「大人」とか「親」と言われるようになると、われわれは、つい「完成している自分」を演じようとしてしまいます。しかし、われわれ大人も、子どもと同じように発達し、成長している最中の「未完成な自分」です。そのことを、我々は忘れがちです。大人だって、親だって、その時その時の発達課題に取り組み、乗り越えて成長して、次の段階に行き、次の発達課題に取り組むのは、子どもと同じです。
発達、成長をするのは、何も子どもだけではないのです。子どもに発達段階ごとの発達課題があるのと同じように、大人にも発達段階ごとの発達課題があるのをご存知でしょうか。そして、それは人生の終わりまで続くものです。それが「ライフサイクル理論」です。これを提唱した発達心理学者エリク・エリクソンは、それぞれの発達課題を乗り越えることが、人生を幸せに生きるコツだ、と言いました。この究極のテーマ「人生を幸せに生きるコツ」を知ることは、自分自身だけでなく、みなさんと関わった親や子どもに対しても、よい指南の種となります。
発達課題をクリアすれば、人生を前に進めることが出来ます。しかし、課題をクリアすることなく、人生を歩いてしまう人もいます。そうすると、次の段階に進むことなく、年を重ねてしまいます。われわれは、年を重ねれば、自然と円熟味が増し自ずと次の段階に進むような幻想を抱きがちですが、そうではありません。子どもの発達がそうであるように、発達段階に飛び級はありません。一つ一つ登っていくものです。もし乗り越えていない発達課題があれば、次の段階には進めません。
例えば、親になる前にクリアしていなければいけない段階があります。それをクリアしないで親になってしまった親に、親は務まりません。「親になれない親」の問題は、ここから来ています。そうした親に対して、「責任を持て!」とか、「子どもの面倒をちゃんとみろ!」と言った「親としての正論」を強制しても解決にはなりません。そうしたケースでは、前の発達段階に戻って(どこまで前に戻る必要があるかはそれぞれです)クリアできていない発達課題に取り組むように導くのが根本解決につながります。 そうした人生の原理がわかっていれば、これまでの自分を振り返り、それを解釈したうえで、これからの自分を描くことができます。そうして、行動レベルではない根本的な課題とその先の方針に気付くことが出来ます。そして、今度は周りの人に対して、そうしたことを気付かせてあげられる存在にもなれます。
この講座では、育児セラピスト1級では、扱っていない「思春期・青年期」「成人期」「壮年期」「老年期」といった、大人の発達心理学と自己実現について学びます。また、アダルトアタッチメント研究における、アタッチメントの観点から大人の発達を読み解きます。人がどのようにしてより高次な欲求を手に入れていくかを学ぶ自己実現理論や、さらに、そうした学術背景だけではなく、それらを実際のカウンセリングやファシリテーションで活かす方法も学びます。
育児セラピスト後期課程(1級)まで行かれる方の中には、組織の指導的な立場の方や、社会的に影響力の高い方や、あるいは、多くのお母さんから慕われ頼りにされる存在の方が、たくさんいらっしゃいます。そうした方たちにとって、まわりの部下や後輩、同僚、親といった「大人」を導いてあげられる知識とスキルは、ぜひ身に付けていただきたいものであり、実際に、これまで多くの育児セラピスト後期課程(1級)修了者の方々からの要望をいただいていたところでもあります。
最後に、子どもが育つためには、親や保育者、教育者、そして周りの大人が必要です。その大人たちが混迷していることが、いまの子育て環境における問題の根本です。「育児の専門家」の究極の役割は、育児に関わる大人たちの人間成長を導くことではないかと思います。その意味において、この講座を「育児セラピスト・最終章」と呼んでいます。
育児セラピスト後期課程(1級)までを修了して、さらに深堀をしてスキルアップを望む方、人生の原理を学びたい方は、ぜひこの「育児セラピスト・シニアマスター」にチャレンジしてみてください。
一般社団法人 日本アタッチメント育児協会
代表理事
種別 | 履修科目 |
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レクチャー |
ライフサイクル理論 生まれてから死ぬまでの発達課題について |
思春期・青年期の発達心理学 子供と大人の間の時期を学ぶ |
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アダルトアタッチメント 大人のアタッチメントについて |
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自己実現理論 人の成長のメカニズムを学ぶ |
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ワークショップ | それぞれの学びを深めるワークショップ |
認定試験 | 学んだ知識を問い、実際に活用できるようにするための試験 |
受講後にみなさまにご記入いただきました、講座アンケートをご紹介いたします。
費用内訳 | 価格 |
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育児セラピスト シニアマスター 受講料 | 150,000円 |
認定試験料 | 10,000円 |
受講費用 (税別) | 160,000円 |
消費税 (10%) | 16,000円 |
総受講料 | 176,000円 |
1日目:10:00 - 17:30
2日目:10:00 - 17:30
※ 講座終了後に、講師へ質問していただく時間もございます。
この講座は開催の日程が決まっておりません。
日程が決まり次第ご連絡させていただきます、ご希望の方は下記よりお申込みください。
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事務局へご連絡いただければお近くのホテルをご紹介致します。
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