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ここ数年、保育士やベビマ教室の先生から次のような言葉お聞きすることが多くなっています。
「発達障がいかな?と思われる子が増えている」
「発達が気になる子どもたち、でもどう対応していいのかわからない」
「園児の問題行動を、お母さんにどう伝えていいの?」
発達障害、グレーゾーン、多動、問題行動が多い・・・そうした子どもが、年々増えている。これは、現場の保育士や子育て支援の方々の実感です。しかも、そういう感じはするけど、実際はっきりとはわからない、ということが多いのです。じつは、医者による発達障害の診断においてさえも、この「あいまいさ」が存在します。
※ 当協会の理事で医師の寺下健三先生が、医師の診断について下記のような見解をのべております。
まず、発達障害なのか、愛着障害なのか、医者としてはっきりしたことは言えないのが現状です。これは、ガンなどの病気も同じです。医者によって、診断も治療方針も分かれることはありあますし、何が正しいとは言えないのが医療です。10年後には、こっちが正しかった、などということもあります。
診断名がつくのか、つかないのか。グレーなのか。たんなる性格特徴なのか。さらに最近は、発達障害と似たような特徴があらわれる「愛着障害」という言葉もよく耳にするようになりました。どれも、はっきりとした線引きはありません。この「あいまいさ」が保育や子育て支援の現場を混乱させます。
さらに、こうした情報は、あいまいなままインターネットで簡単に手に入るので、「もしかしたら、我が子も?」と心配するお母さんも、多くなっています。
では実際、こうした発達障害やグレーゾーン、愛着障害について、われわれは、どれ程の知識を持っているのでしょうか?知っているようで、意外と知らない。研修を受けて概略は知っているけれど、詳しく聞かれるとちょっと困ってしまう、という方も多いのではないでしょうか。
本講座をリリースする以前から、臨床心理士や療育センター長、作業療法士などが多数、「ベビーマッサージ」や「あそび発達」を受講しています。これらをアタッチメントの営みとして、発達障害の子どもたちへの取り組みとして活用してきました。この10年における彼ら、彼女らの現場での取り組みは、アタッチメントが発達障害児の療育において、重要な役割を担うことを示しています。
たしかに、保育園には、いろんな子どもがいます。対応のむずかしい子や、発達が心配な子が多くなっているのは事実です。現場の保育士さんも、どう接していいかわからない思いを持っておられるかもしれません。お母さんの中にも、わが子に接していて、同じように感じる方がいるかもしれません。
だからこそ、保育士や子育て支援、あるいはお母さん自身が、「発達支援」の視点を手に入れる必要が高まっています。発達障害なのか、健常児なのか、グレーゾーンなのか。そうした線引きに関係なく、子どもにとって適切な接し方をする。必要な環境を提供する。それによって、子どもの発達がすすんでいく。自信をもって保育ができる、安心して子育てができる。線引きや診断よりも、こうした現場における「対応」のほうが、はるかに重要です。
これは、けっして特別なことでも、むずかしいことでもありません。「発達障害」や「愛着障害」あるいは、それに対応した「発達支援」は、そもそも「アタッチメント」と深い関わりがあります。線引きや診断における「あいまいさ」が、ことを複雑にしていますが、アタッチメントの観点から解釈すれば、じつはとてもシンプルです。子どもにとって何が必要か、親御さんにどう伝えればよいか、といったことも個々にみえてきます。
「アタッチメント発達支援」は、このアタッチメントの視点から発達支援に取り組む支援者のための講座です。
「発達障害」という言葉は、この10年で急速に浸透しました。それと同時に、その解釈や発達支援についての考え方、アプローチも、ずいぶん変わってきています。そんな中で、発達支援の取り組みにおいて、3〜6歳のアプローチが、非常に重要であることは、どうやら間違いなさそうです。中でも、アタッチメントのアプローチは、発達支援において、かなり効果が期待できることがわかってきています。
こうした発達支援における「アプローチ」は、決して特殊なことではありません。健常児に対するコミュニケーションを、より丁寧に、細かく細分化したものです。われわれが、日常の保育や子育て支援の現場で、子どもたちにしてあげられることや、お母さんに教えて、家でも実践してもらえるような取り組みやアプローチを扱うのが「アタッチメント発達支援」です。
各アプローチは、発達障害児だけのものではありません。グレーゾーンや、発達がちょっと気になる子、あるいは健常児にも、すべての子どもの発達にとって有効です。健常児も発達障害児も、苦手があって、得意があって、優性があって、劣性があるのは変わりません。「アタッチメント発達支援」は、得意や優性をより伸ばし、苦手や劣性を軽減します。つまり、特定の子どもに対する、特別な営みではなく、すべての子どもの発達にとって、良い影響をもたらすものです。
この「アタッチメント発達支援」を提供するのに、もっとも適しているのは、身近な子育て支援としての「育児セラピスト」です。もちろん、発達が気にかかる子のために、療育センターや発達支援センターといった専門の支援機関があります。しかし、そうした専門機関は、ハードルが高かったり、発達障害の診断を受けた子どもが対象であったり、あるいは、定員が一杯であったりして、多くの親子にとって、縁遠いのが現状です。
診断名が付くまでではないけど、少し発達が気になる、多少の問題行動がある、というケースが、実際には圧倒的に多いのです。そうした方たちの行き場がない現状で、誰もが、身近に、手軽に、適切な発達支援が受けられることが、いま現場でもっとも求められていることの一つです。
わたしが「育児セラピスト」に、この「発達支援」を託したい理由は、まさにここにあります。身近な保育の現場や子育て支援において、手軽に「アタッチメント・発達支援」が受けられることは、非常に大きな意味があります。
子どもの発達を、身近で支え、指導する「発達支援」の役割は、これからの10年で、今以上に必要とされるようになります。だからこそ、本音を言えば、すべての育児セラピストに、この「アタッチメント発達支援」を学んでほしいと思っています。アタッチメントの新しい可能性を感じる方、その必要性を感じる方は、「アタッチメント発達支援」講座でお会いしましょう。
一般社団法人日本アタッチメント育児協会
理事長
幼児教育における遊びと発達に、より興味のある方は
「あそび発達」も検討してみてください
Q 最近、園児のなかに発達が気になる子が増えており、どう対応してよいか戸惑うことがあります。それでも、保育士としてできることがあれば、してあげたいとおもうのですが、保育士が介入してよいのでしょうか?また、実際できることはあるのでしょうか?
A 発達支援は、療育の専門家だけの領域ではありません。乳幼児期の子どもについて言えば、むしろ、親御さんや、日常で毎日かかわっている保育士さんや子育て支援の方の方が、発達にあたえる影響力は大きいと言えます。 「発達支援」のほかのQ&Aをみてみる! >>
園児に対してだけでなく、その子の親御さんへの対応や導きという意味では、担任の保育士さんの関わりは、とくに重要です。
発達支援において実際にできることは、毎日の保育や子育てのなかにあります。その積み重ねが、発達における難しさを緩和し、社会スキルを育てます。専門機関の介入は、そうした積み重ねの結果を観察するマイルストーンのように考えてください。
アタッチメント発達支援アドバイザー養成講座のカリキュラムは「レクチャー(講義)」と「ワークショップ(実践ワーク)」で構成されています。同じ志のもとに、多種多様な人たちが会して、同じ場で学びます。同じ業界、同じような立場の人もいれば、全く違う業界や立場、年齢の方もみえます。そうした方々と講義を共に学び、ワークを共に取り組むことこそ、この講座でしか味わえない魅力です。
当協会が、通信講座やEラーニングを設定しない理由
人と人が集まって、互いに学ぶことの意義を、体験として感じることが重要だと考えるからです。講師も受講生も、多様な人たちと交流し、刺激しあうことで、学びは何十倍にも深まります。また、学ぶための時間を確保し、集中して学びきることができることもメリットです。
これは、現地会場でおこなう対面講座も、オンライン講座も同じです。「ライブ」で人と人とがつながりあう環境下でこそ、学びは最大限に深まると考えます。
この講座では、発達障がいや発達支援についての基礎知識と共に、子育て支援の現場で、日常的に接する「ちょっと発達が気になる子」や「発達が凸凹している子」あるいは「発達障がいの子」たちの特徴を知り、健常児とは少し違うその接し方を学び、そしてその子たちの発達を支援するような関わり方をする、あるいは、お母さんにそれを指導するための知識とスキルを学びます。
2人組で行うペアワークや、数人のグループ単位で行うグループワークなど、講義内容を実践的に理解するためのワークショップを行います。ワークの相手は、同じ職業の人かもしれません。あるいは、異業種だけど、立場が同じかもしれません。反対に、全く違う業種、立場の人かもしれません。 あるいは、人生の大先輩であったり、同年代であったり、後輩かもしれません。いずれにしても、この講座だから出会えた人であり、互いを刺激し、あなたに学びを与えてくれる人となります。この講座での出会いが、人生の転機になったり、その後もずっと続く関係性に発展したりすることが頻繁に起こるのも、この講座ならではです。
こうして、 知識の習得(レクチャー)と、実体験(ワークショップ)を通して、発達支援における「身近なアドバイザー」としての知識とスキルを習得するのが『アタッチメント発達支援アドバイザー養成講座』です。
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近年、グレーゾーンや発達障がい、愛着障がいと思われる子どもが多くなったと感じます。そうした子どもにどう関わったら良いのか、その親には、どう接すれば良いのか悩んでいました。また、発達障がいについて、きちんとした知識や理解がないままに、そうしたお子さんの保育を受け持って良いのか不安でした。
発達障がいについての体系的な理解が出来たこと、保育者にも、現場で出来ることがたくさんあることが分かったことで、子どもと接する不安が軽くなりました。発達障がいと一口に言っても、個々でみんな違いますが、この講座では、そうした子どもと接するための「基本的な方針」を学び、それに合わせた具体的なアクティビティや取り組みを習ったため、その子に合わせた発達を補う活動を保育の中に取り入れています。
これまで、発達障がいが疑われる子に対しても、保護者に対しても、診断してもらう事が大切と考えていました。しかし、健常児も含めて程度や症状はひとり一人が違い境界線もあいまいだという話を聞き、今は、診断してもらう事よりも一人ひとりに合った課題をみつけ、ケアしていく事を重視して、毎日の保育に取り組んでいます。確かに健常児や自分自身の中にも発達障がいにあるような要素や傾向があると思います。発達障がいは治す・直すものではなく、特性として理解し認めていくという事を職場でも伝えていけたらいいと思っています。
職場でグレーゾーンの子どもと接することは多いです。乳幼児の健診からはじめて来院し、何度か受診していると、早い段階から気になることもあります。そうした対応の難しさを感じるお子さんにも、発達の手助けをしてあげられるような対応が出来たらと考えています。
これまで、発達障がいの子どもの特徴を知らなかったために、上手く対応できずパニックにさせてしまったりしたことがありましたが、いくつかの注意点を知っておくだけで、そうした場面は減らせることがわかりました。それだけでなく、次に来院した時には、その子の年齢や発達の特徴に応じた対応を予習しておけば、その子とも、お母さんとも、より積極的な関わりを持ち関係性を深めることができます。
これからは、産科や小児科の看護師にとって、こうした発達障がいに関する知識は、ますます必要になってくると感じています。
発達支援に関わっているものの、言葉だけがとび込んできて、うまく説明できないし、どんな関わりをしていけば良いか分からないこともありました。
また、発達障がいという難しくデリケートな事柄についてどの様に学んだら良いか悩んでいる中で、アタッチメント理論に基づいた発達支援の方法を習得したいと考えました。
子どもは、それぞれに苦手なことが違っているので、その対応の仕方を理論立てて、知識として得ることが出来ました。また、発達障がいを切りわける必要はなく、(丁寧さは必要だが)健常児の育児そのものでいいことが分かり、支援に自信が湧きました。今までは障がいをもった子やその親へは、一歩引いた関わりをしていたところもありますが、同じ土俵にたって、障がいのあるなしに関わらず、支援者としてアドバイスができそうです。
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発達障害や発達が気になる子の対応や言葉かけ、親御さんへの指導や対応についてお悩みの方、園や子育て支援のなかで発達支援をお考えの保育士さん、看護師さん、子育て支援員さん向けに、事例集を作成しました。
この講座の発達支援メソッドを現場で実践した保育士さんや子育て支援の方の事例を、資料請求の際、パンフレットと一緒にお入れしております。
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アタッチメント理論と発達心理学を軸に、子どもの育ちと発達についての基礎知識を学びます。(育児セラピスト2級(前期課程)相当分)
そのうえで、発達障がいについての基礎知識やおさえていかなければならない学術理論や研究、そして発達障がいの現状を学びます。
アタッチメントの文脈で発達障がいを解釈し、発達支援における可能性を検証します。そのうえで、発達支援におけるアプローチと背景を体系的に学び、支援プランを作成できるだけの理論を身につけます。
その子の発達における苦手や問題の種類に対応した発達支援メソッドを学びます。成長過程である0~6歳の子どもの脳機能にはたらきかけて、発達を前にすすめ、問題行動を軽減するための、日常のアクティビティとそのやり方を学びます。
ペアやグループで、講座で学んだことを、現場や家庭で、子どもに実践するワークをおこない、講座の次の日から活用できるようにします。
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アタッチメント発達支援アドバイザー講座 通常受講料 | 242,000円 |
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2022年 11月19日(土) 11月20日(日) |
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