ウィニコットの母子関係発達理論から見る「あそび」について
菅野泉さん(ベビーマッサージ教室の先生)
立場:ベビーマッサージ教室の先生
実施場所:アロマサロン&スクールFountain
年齢、発達課題:ライフサイクル理論 第一段階【0~1歳】 基本的信頼(希望)
あそび講座の内容
※講座は、6ヶ月未満児と6ヶ月~1歳3ヶ月未満児とクラスを分けて行う
1)ウィニコットの母子関係発達理論から見る「あそび」について
○ 0歳~6ヶ月頃は、絶対的依存期で、五感刺激と密着が重要
○ 6ヶ月~1歳頃は、移行期で、自我のめばえを助けることが重要
2)0~1歳における「あそび」によって形成される大切なものについて
○ 母親への信頼、自尊感情、自己肯定感
○ 人生の困難や危機に立ち向かう原動力
○ 能力の土台(0~3歳)→遊びへの関心、意欲
(好奇心、探求心、想像力、積極性、意志力、決定力)
○ 精神の土台(0~3歳)→頭がよい資質、運動神経がよい資質のメンタリティー
3)神経系の発達と認知発達を促す具体的な関わりかたについて
○「あそび」の大前提→子供にとっては無目的で、自由で創造的なもの
(創造的である場合のみ自己の発見につながる。)
*スマホやタブレットは想定内の体験しかできない(子供のあそび道具としては?)
○ 五感刺激遊びの月齢毎のテーマと遊びの例
4)設定された五感刺激空間の中で、親子ですごしてみましょう
・スヌーズレン空間内で自分の子供が興味を示す刺激や月齢毎のテーマに合わせて、子供と一緒に遊びを創造して楽しむ
5)子供の様子から気がついたことを話し合う
・スヌーズレン空間内でのあそび体験を通して感じたことを話してもらい、日常的な育児の中での、五感刺激あそびの取り組みについてアドバイスする
※スヌーズレンとは、1970年代半ばにオランダの知的障害施設から始まった取り組みで、光、音、匂い、振動、温度、触覚の素材を組み合わせて作った空間です。現在では世界中の国々、特にヨーロッパでは障害の有る無しにかかわらず取り組まれているとのことです。
※ 教室企画案は一部省略して掲載しております。
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