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講座の背景と目指すもの
それらは本当に、子どもの将来を約束してくれるのでしょうか?
多くの親は、「わが子が、となりと同じように育ってくれる」ことを願います。そのほうが安心できるからです。
となりの子が、「〇〇できるようになった」に始まり、まわりの子が幼児教室に通い始めた。お受験をして小学校からエスカレーター式の有名私立に入れれば、その先は大学まで苦労をしなくて済む・・・。あるいは、小学校にあがったら、塾に通わせて、中学受験をして中高一貫校に入れて、難関大学を目指すのが子どもの将来のためだ・・・。
いつから、子育ては「親がレールを敷く」行為になったのでしょう。いつから、幼児教育は「お受験の手段」になり、小学校教育は「有名大学に入るための通過点」になったのでしょう。これは、親自身の考えではありません。子どもの意志でもありません。まわりや世間の“空気”がそうさせているということでしょう。
ところで・・・それらは本当に、子どもの将来を約束するものなのでしょうか?
答えは“NO!”です。将来が約束されるはずがありません。そんなことは、みんなわかっているはずなのです。でも、多くの親は、この“空気”を信じて、子どもに莫大な資金と時間を投資します。その時期の子どもにとって大切な発達課題や体験と引き換えにしてまで・・・
子どもにとって、本当に必要なものは何か?
発達心理学は教えてくれています。『子どもには、その成長における時期ごとの「発達課題」がある。それを通して「脳機能・運動機能・情緒機能」を相互に発達させる。』
いま注目されている「非認知スキル」は、このプロセスをとおして豊かに育ちます。また、非認知スキルの育みは、アタッチメントの育みと同義語であり、乳幼児期に活発に形成され、それが将来の有能性や人間性につながります。
非認知スキル:お勉強や知能指数といった認知スキルの反対要素。頭のよさや学歴、将来の仕事の有能さ、健康や持ち家率にまで直接関係することを、J・ヘックマン博士(ノーベル経済学賞受賞)が、40年の追跡研究によって証明した。
子育てにおいて大事なのはお勉強や知能指数ではありません。その時期の発達課題に取り組む機会を逃してまで、お勉強してお受験に合格しても、将来には必ずしもつながりません。それよりも、発達課題に取り組んで、非認知スキルを伸ばす過ごし方をしたほうが・・アタッチメントを育む育て方をしたほうが・・よほど将来が開けるということです。それが、発達心理学における事実です。
発達課題とは、その子の“有能性”を引き出す「仕組み」です
本来、子どもにとっての発達課題は、お勉強やトレーニングではありません。発達段階に応じた「遊び」や「体験」です。0・1・2歳のそれは、非認知スキルの土台をつくります。そして3~6歳で、非認知スキルそのものを育てます。小学校に入ると、その非認知スキルを活用して、遊びや体験を広げます。これらの発達課題を経て、中学校に入るころに、ようやくお勉強の準備が整うのです。それが、人の成り立ちであり、“発達の原理”です。
子どもの“有能性”をめいっぱい伸ばしてあげたいと思うなら、この原理に忠実に乗っかることが重要です。われわれ大人の安心材料である“お勉強”の段階までには、生まれてから10年以上かかるのです。
それに逆らって、お勉強を早い時期から始めてしまうのは、大事な発達課題を犠牲にすることになります。それは、その子の“有能性”を引き出し、育てる機会を失うことにもつながります。
そうは言っても、“発達の原理”にしたがって子育てすることは、簡単なことではありません。なぜなら、発達のかたちは、子どもひとりひとり違うからです。決まったことをさせるのでは成立しません。子どもに合わせて日々対応する必要があります。
だからこそ、子育てが“発達の原理”から逸脱したり、迷走したりしないために、「子育て方針」をもつ必要があります。その指針となるのが、『アタッチメント』です。
アタッチメント理論で育った子どもは有能に育つ
子どもの発達に基づく方針で子育てをする、アタッチメントを育む子育てをする。この子育て法が「アタッチメント・ペアレンティング」です。
アタッチメント・ペアレンティングによって、子どもは有能に育ちます。健常児だ、障がい児だ、ということは関係ありません。どの子どもにも当てはまります。
ただし、親の思ったとおりに育てることはできません。親の都合でレールを敷くことはできないのです。有能性の分野は、親が望むものではないかもしれません。しかし、なにかしらの分野で、かならず有能性を発揮します。それが“発達の原理”であり、有能性を見つけ育てるメカニズムにほかならないからです。
たとえば同じ遺伝子、同じ子育て方針、同じ成育環境で育ったとしても、きょうだいは、見事に違う分野にすすむでしょう。子どもの発達は、ひとりひとり違うからです。これに関して、親がとやかく口出しすることはできません。
親が邪魔や強制をしなければ(レールを敷かなければ)、子どもは、みずから分野を発見します。そして、自分の意志で「進む」と覚悟した時、その分野において有能性を開花させます。それが、アタッチメント理論による“発達の原理”です。
塾もおけいこも習いごとも必須ではない、大事なのは経験と体験
塾も、おけいこも、習いごとにも必須ではありません。学校も有名私立や中高一貫校でなくてもかまいません。本来、教育はそれほどお金がかかるものではありません。子育てにおけるお金のかけどころは、別にあります。子どもの経験や体験に予算をつかうのです。アタッチメント理論を忠実に実践するとそうなります。それは、子育ての本質でもあります。
「それで、実際にどう有能に育つのか?」とお思いになる方もいると思います。たとえば、“本人が自分の意志で”大学に進むことを決めた場合、有名私立小学校や、中高一貫校から目指すような難関大学を、通常の大学受験で狙えるでしょう。ただし、親の思ったとおりの大学、学部に行くかどうかは、わかりません。
自分で道をみつけ、進むと決めたときに、能力が開花する
具体的にイメージしていただくために、実例をお話しましょう。わたしの娘は、ふたりとも大学に進学しました。選んだ分野は、まったく違います。ひとりは教育の分野へ、もうひとりは美術の分野へ進みました。ふたりが選んだのは、それぞれの分野で難関と言われる大学でした。しかし二人は、偏差値や大学名で大学選びをしていません。心の底から自分が行きたいと思えて、自分が誇れる大学を志望校に選びました。
二人とも高校までは地元の公立です。特別な学校には行っていません。塾も習いごとも行っていません。中学2年生までは、成績は中の下でした。本格的に勉強したのは、中3の一年間と高3の一年間くらいです。高校受験も、大学受験も志望校が決まったころから集中して突っ走っただけです。
二人が志望校に合格できたのは、わたしたち夫婦の子育てが優れていたからではありません。まったくそうではありません。娘たちが、特別な才能をもっていたわけでもありあません。二人は、むしろごく平凡な子でした。ただ、親も子どもも「発達の原理に素直にしたがった」それだけです。
有能性のカギは、本人が「道」をみずから探し当て、選択すること
本人の「内的モチベーション」によって取り組めれば、そもそも大学受験は、決してむずかしくはありません。難しいのは、この「内的モチベーション」に辿りつくかどうかです。
大学進学を選んだとしても、本人の選択でなければ、結果はでないでしょう。親が望んでいるとか、まわりの子が目指しているというのは、外的モチベーション、あるいはモチベーションになってさえいないかもしれません。
本人が本気で「ココ」と決めなければ意味がありません。選んだ道が大学進学ではないことだってあるでしょう。その場合も、「みずから分野を発見した道」であれば、その分野でかならず有能性を発揮します。大学受験は、イメージしやすい例として挙げているに過ぎません。
これからの時代の子育てを、アタッチメントに託したい
日本の社会・経済は、これまでとは違うフェーズに入っています。それは、成長の時代から成熟の時代を経て、人口減少と高齢化を背景とする困難な未来かもしれません。
わたし自身が、子育てを卒業して思うのです。そんな時代の中でも、”嬉々として人生を楽しめる人“ に子どもを育てる。これからの時代は、それを可能にするような”本質的な子育て“が必要とされます。いま子育てをしている一人でも多くの親御さんに、それを伝えたいと心から思うのです。これからの子育ては、“となりと同じ”という方針では、うまくいかないことの方が多いでしょう。みんなと同じことが満遍なくできるよりも、固有の有能性が求められる時代に入っています。だからこそ、子育ては原点に帰って、発達の原理に素直にしたがうことが必要です。
このことを、個人的な体験談ではなく、誰にも、どの子にも当てはめることが出来る方法論として伝える。簡単なことではありませんが、もしご共感いただける方は、ぜひ一緒に取り組みましょう。
一般社団法人日本アタッチメント育児協会
理事長
講座概要
「子どもが生まれてから成人するまで」の親としての方針を学ぶ
この講座では、「アタッチメント・ペアレンティング」を、子育て理論として体系化しました。重要なのは「10年先を見て、いまを過ごす」という考え方です。世間や時代の“あたりまえ”に惑わされず、まわりの子育てに流されず、「わが子の10年先」をみる。いわば、「子どもが生まれてから成人するまで」の方針や態度、考え方を含めた人生設計です。それをアタッチメント理論とともにひも解いてゆきます。
子育てとはなにか?
そのための夫婦関係とコミュニケーション、
幼児教育から学校選び、
親の役割と親子関係、
これらを学んだうえで、アタッチメント・ペアレンティングのための人生設計をします。その在り方は、アタッチメントがしめすとおり100人100色です。
「となりと同じ子育て」は、もう通用しない
これからの子育ては、これまでの“みんなと同じ” という価値観では成立しません。次世代の子どもたちは‟みずから有能性を見出し、発展させていける人材”に育つ必要があります。
高度経済成長期の流れに乗っていたこれまでの時代であれば、社会は黙っていても成長しました。だから、「みんなと同じことが、満遍なく出来る人材」が多く求められました。
しかし、これからの多様性と成熟の社会においては、「みずから選んだ分野で有能な人材」が活躍する時代です。いくら学校の勉強ができても、みんなと同じでは、活躍の場すらない。そんな社会がすでに訪れています。多くの親は、こうした変化に直観的には気づいています。しかし「どうすればよのか」がわからないでいます。
カギは「親」、それを導くのは「保育と子育て支援」
子育て支援をとおして、われわれは、そうした親に「アタッチメント・ペアレンティング」を伝え、道筋をしめすことができます。たとえば、ベビーマッサージ教室の終わったあとの時間や、子育て講座として教室のメニューに加えて、「これからの子育てで大事なこと」として伝える。そして、子育て方針やライフプラン、学校選びなど、アタッチメント・ペアレンティングを実践するためのワークに取り組む。プレパパ、プレママのための両親学級で伝えれば、最高のタイミングで家族計画が立てられます。具体的には、そういうイメージです。
保育や子育て支援の方なら、こうした学びを求めているお母さんやお父さんが、まわりにいらっしゃる方は多いと思います。
あるいは、ご自身が子育て中の方なら、みずからの子育てを、いまいちど立ち止まってかえりみるきっかけにもなると思います。
子育てを卒業した方なら、人生のセカンドキャリアとして、ご自身の子育ての経験を踏まえながら、子育て支援を展開する際の指針となります。
講座カリキュラム
Day1 | Day2 |
アタッチメント理論・基礎 | アタッチメントペアレンティング |
発達心理学・基礎 | 夫婦関係 |
ペアレンティング概論 | 教育 |
コフートカウンセリング・ワーク | 親子関係 |
ライフプラン |
実際に受講された方々のお声
自分が親としてどうであったのか、振り返る場となりました
自分が親としてどうであったのか、振り返る場となりました。
自分の子育ては、まあまあ良かったのかなと振り返ることができました。
その子の特性や考えを大切にすること、理解すること、見守ること、とても大切なのだと実感しています。
親と関わるためには、今回のワークのように深くは関われないことが多いのですが、学生の背景を少しでも知り、関わっていくことを実践していきたいと考えました。
助産師・40代女性
自分はこの時代で何を大切にしながら子育てしていくのか?それを深めることができました
自分の育てられ方(=親の子育て)を時代背景とともに振り返り、客観的に見ることができたのが興味深かったです。
そのうえで、自分はこの時代で何を大切にしながら子育てしていくのか?それを深めることができました。
また、星座の特性を知ることで、自分や家族の性格を適度な距離感をもって見つめられたのもよかったです。
まだ行えていないワークもありますが、取り組んで子育て方針やライフプランという長期的な視野をもちたいと思います。
教員・30代女性
生まれ持った星と気質をみることを、論理的に伝えることで、みなさんが興味を持たれるということが面白かったです。
自分と自分の両親だけでなく、パートナーとともに見ていくことの大切さと、男性パートナーに育児に興味を向けてもらう秘訣と男性視点もとても参考になりました。
生まれ持った星と気質をみることで、だからか~って気が軽くなるということをスピリチュアルっぽい感じと思っていましたが、論理的に伝えることで、みなさんが興味を持たれるということも面白かったです。
児童厚生指導員・40代女性
あらためて、パートナーの存在の大切さを認識しました
私が思っていたことを理事長が話してくださって、納得することばかりでした。 今回の講座を通して「パートナーと・・・」と何度も出てくるところから、「パートナー」の存在、協力が大切だということを感じました。 やはり、仕事をしていて、名前があがる生徒で、お父さんの協力をお願いしてお父さんの協力を得られると生徒が変化していくところを何度も見てきました。あらためて、パートナーの存在の大切さを認識しました。 今回、女性ばかりで、ぜひ男性の方にも聞いていただいて父親の協力も伝えてほしいなと思いました。 私の娘の幼稚園は、比較的アタッチメントを意識し、また「お父さんの会」がしっかりしているので、一度、講習会ではないのですが、そういったお話を伝える場ができたらなぁと思いました。
中学教諭・40代女性
生活保護でお金を支給するだけでなく、親への指導とセットでなされるべき、というヘックマンの結論には、ハッとさせられました。
私の勤める園には、生活保護受給世帯の1歳児女子がいます。
両親はそろっていますが、お母さんに発達障害があるらしく、また本児にも発達の遅れがみられます。(1歳9か月で発語なし、指さしや共同注視ができないなど)それが、障がいによるものなのか経験不足によるものかは分からないのですが、どうしても親の経済状態に結びつけてしまっていました。
生活保護でお金を支給するだけでなく、親への指導とセットでなされるべき、というヘックマンの結論には、ハッとさせられました。
週に1度登園するかしないかのその子が私たち保育士とアタッチメントを築くのは難しいと言い訳にしていたからです。
「週に1回でもよい刺激を与えれば、子どもの将来に長期的な効果をもたらす」保育園の性質上、来てくれなければそれも難しいのですが、登園したときには、スキンシップやよい刺激を与えらえるようにしていかなければな…と思いました。
保育士・40代女性
受講費用
費用内訳 | 価格 |
---|---|
アタッチメント・ペアレンティング指導員 養成講座受講料 | 160,000円 |
アタッチメント・ペアレンティング指導員 養成講座認定試験料 | 10,000円 |
育児セラピスト前期課程(2級) 登録申請料 | 10,000円 |
受講費用 (税別) | 180,000円 |
消費税 (10%) | 18,000円 |
総受講料 | 198,000円 |
※ 資格認定申請していただきますと認定証が発行されます。
資格認定申請料 10,000円(税別)
開催時間
1日目:10:00 - 17:30
2日目:10:00 - 17:30
※ 講座終了後に、講師へ質問していただく時間もございます。
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