アタッチメント・ヨガ(forマタニティ&ベビー)
インストラクター養成講座を受講して

櫻井直子 さん

櫻井直子 さん

助産師(京都府)

ヨガの本質が学べ、ヨガに対する印象が変わった。

私が考えていたヨガは、精神統一をしながら、様々なポーズがとれて初めて「ヨガ」が出来ているという認識だった。そのため、ポーズがうまくとれない体が硬い人にとっては、苦痛でしかないと思っていた。実際にマタニティヨガを体験したが、辛いことが多く、私のなかでのヨガの印象がさらに悪いものになっていた。

しかし、ヨガの悪い印象をもったままいる中で、今回のアタッチメント・ヨガのことを知り、通常のヨガの要素を取り入れつつもハードルは高くなく、アタッチメント形成を重点に置いており、ポーズは無理しない、呼吸法をメインに安全に取り組めるということに、共感し参加した。

ヨガの本質は、結びつける、つなぐ、一体感であり、心と体と魂がつながる感覚である。また、生活における自分の在り方を見つめなおすことも大切という考えにあり、それが周りをも大切にするというものである。

また、全てにおいて結果には期待せず、今できることを一生懸命行うこと。出た結果にも頓着せず、ひたすら同じ意識で物事を成し遂げるだけであり、そういう生き方をしようとすることも「ヨガ」である。

そのヨガの本質が学べ、ヨガに対する印象が変わった。

私のようにヨガに対し誤解がある方の印象をかえることが、今の私にできることであり、助産師という職業を活かし、妊娠期からのママへの関わりの中で、ママと赤ちゃんは心と体でつながっていることを実感してもらえることができると思う。

また助産師の役割は、妊娠期から母児の健康を考えケアすることであるが、身体ばかりに目を向けず、妊婦さんが今の状態を見つめ、今の赤ちゃんに対して何が必要なのかを考えてもらうという視点も加え、今後の母子関係を育む手助けができると思う。

心、体、精神を整えてくれる最高の方法

日々の生活の中で、ママが心も体も健康であれば、赤ちゃんや子供にも響く、このつながりが「ヨガ」であり、心、体、精神を整えてくれる最高の方法が「ヨガ」である。

その要素を取り入れたアタッチメント・ヨガは、赤ちゃんが産まれる前からのアプローチができ、一方的ではなく、赤ちゃんの反応を探ることで、出産後の赤ちゃんとのコミュニケーションにつながる。

さらに妊娠期から関わることで、今後の子育てにつながり、母親としての自信・安心につながる。

その内容を、妊娠期からアプローチするには、勤務助産師としては、病院内のプレママ教室で伝えることが必要である。現在のプレママ教室では、妊娠中、分娩中は、自分が快適に過ごすことに重点を置くことが多く、お腹の赤ちゃんの事を考えながら、一緒に、という事に重点を置いていない。

妊娠している自分は?お腹に赤ちゃんがいて今どんな反応をしている?など、問いかけ、相手の反応を感じる、反応を待つということ、それが今後の育児にもつながることも伝えていきたい。

そもそも、相手の反応を待つという事に対して、妊娠期は難しいと考えている妊婦さんがいる。それは、自分だけが一方的に話しかけて、赤ちゃんとのコミュニケーションを終了させているからである。

妊娠中は、赤ちゃんがどのような格好でどのように過ごしているか、本やインターネット等の媒体からの情報をもとに想像をしている世界であり、それが反応をする、反応を返すとは思っていない。

胎動は、自分の問いかけに対して返すものではなく、赤ちゃんの動きとして自分が感じるものであり、それが話しかけたときに、たまたま動いていると認識している。心でつながっているとは思っていない。

また医療従事者も、「胎動がある=赤ちゃんは元気」という考えばかりで、ママとお腹の赤ちゃんのつながりは、解剖学的に胎盤を通してのつながりとしてとらえており、心でもつながりが感じられるとは思っていない。

その考えを、ヨガの視点から変え、アタッチメント・ヨガは、ママには今後の育児へとつながるきっかけ作りの存在に、医療従事者には、支援は出産後からではなく妊娠期から始まっていること、心のつながりも重要であることを伝えていきたい。

さらに、妊婦さんだけではなく、赤ちゃんの父親であるパパにも、家族でできるヨガもあり、父親役割が何なのか、赤ちゃんに興味・関心を示すことが、今後の育児への自信につながることも伝えていきたい。

「心と体」はつながっている

今回のアタッチメント・ヨガの研修で、妊娠中は無理をせず、今日は今日できるところまで、その状態が赤ちゃんからのサインであり、人と比べず、その時間こそが赤ちゃんと自分自身を見つめる時間であるという事、心を通してのアプローチが必要であることを教えてもらった。

今後は、私自身も体の事ばかりに目を向けず、「心と体」はつながっていることを念頭に置いて、日々の生活を送りたい。

また、妊娠中のママにアタッチメント・ヨガを通して、これからの育児に前向きに取り組めるきっかけを作り、さらに、妊娠期から出産後も切れ目のない支援として、活用していきたいと考えている。

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