アタッチメント・ヨガで味わう母子の一体感（元小学校教諭 20代女性千葉県）

アタッチメント・ヨガで味わう母子の一体感

元小学校教諭（受講時妊娠中）20代女性

この講座を受講して、ヨガとは何か、また、ヨガがマタニティ期・子育て期になぜ良いのかについて、深く考えることができました。

その中で、特に印象的だったのが、「…をつなぐ」という語源を持つヨガが、妊娠期の母親の立場や感覚に非常にしっくりくるということでした。私自身も、今、妊娠6か月です。もともとのヨガは、自身の心と神の心の結合を望んで行われていたということですが、現在の自分にとっては、自身の体に宿した別の命、すなわち赤ちゃんの心とつながりたいと いう強い思いが、このアタッチメントヨガと出会わせてくれたきっかけであったと、明確な目的として再確認することができました。この赤ちゃんとの一体感というのは、養成講座の実技においても、身をもって体験することができました。

そして、今回の自分のように、「つながる」「結ぶ」といったことがとても大切な感覚であることや、その目的の違いは人それぞれであってよいということが分かり、リラックスしてヨガというものに向き合うことができました。ストレスをいかに取り除き、とらわれなくなり、私が私らしく、自分らしく生きることへ近づいていくことがヨガなのだと気付きました。また、ヨガの構成要素であるポーズ・呼吸・瞑想・ライフスタイルの在り方についても理解を深めることができました。以下に自分なりの解釈・気付きをまとめます。

ポーズ

もともとは座法のみであったヨガのポーズ。安定して快適であることが重要である。そのため、柔軟性や筋力が問われるのではなく、意識を集中させやすいようにと様々なポーズが生まれた。チャクラを意識的に開かせることや、子宮内の赤ちゃんに意識を向けることなど、目的に応じたポーズを、やる側の「安定さ」「快適さ」を条件に行えばよい。

呼吸

呼吸は、吸って吐くという行為自体が重要なのではなく、呼吸をあえて意識することによって、自分の心の状態を知り、コントロールすることにつながるため、重要な要素である。自分の緊張や不安、心の乱れに気付き、その心と自分自身を繋ぎ止めてくれるのが呼吸である。吸って吐く間にほんの一瞬静止する。その体に入った静けさを味わい、長く吐き出 すことで、気持ちが穏やかになり安静効果につながる。

瞑想

瞑想は、心をより静かに、落ち着いた状態にしてくれる。ポーズをとって体を整え、呼吸を意識することで心をクリアにし、瞑想をすることで魂を感じる。このバランスを整えることが重要である。

ライフスタイル

ポーズ・呼吸・瞑想をしているときだけがヨガなのではなく、どのような自分で生きるのかということも重要な要素である。ヨガの八支則のように、気持ちのよい自分を生きるためには、何をしてはいけなく、何をしたらよいのかを考えて日々を生きると、ポーズ・呼吸・瞑想がより深まっていく。

今後、アタッチメントヨガインストラクターとして…

私は、現在妊娠中のため、今しか味わうことのできない感覚に気付き、学びたくてこの講座を受講しました。そのため、アタッチメントヨガも自分自身と赤ちゃんのためという思いが強かったです。しかし受講後は、自分自身が体験した赤ちゃんとの一体感や、愛着形成の重要性という面での学びを、この妊娠出産期の自分のみにとどめておくのはとてももったいないという思いが生まれてきました。講座での実技演習では、自分や他の生徒さんのイントロダクション練習を通して、不安や不調を抱えた妊婦さんの気持ちに寄り添うことや、赤ちゃんを妊娠したことへの幸福感を味わう喜び、そして、ヨガを通して妊婦さんが自分自身と向き合い、赤ちゃんとの一体感を感じる時間がいかに大切であるかを、切に感じ学ぶことができました。そして、私と同じように、妊娠をきっかけに、不安や戸惑いを感じながらも、よりよい心の状態で出産・子育てをしたいと願っている女性の力になりたいと思いました。赤ちゃんの命を自分の体に宿すということは、戸惑うことでもあるけれど、とても幸せなことなのだと、アタッチメントヨガで得られる母子の一体感を味わうことを通して、妊婦・お母さん方に伝えていければと考えます。

2日間という限られた時間の中での受講でしたが、自分自身の生き方や考え方を振り返り、今後の希望や目標を見つけることができ、非常に有意義な時間を過ごすことができました。少人数での講義で、聞くだけではなく生徒さんそれぞれの立場からの感想や意見などを交流することもできました。また、実技試験は緊張しましたが、生徒さん同士や、講師の先生からのフィードバックがあることで、自分自身の良さに気付いたり、さらにこうしたらよいとの具体的なアドバイスをいただけたりしたことが、学びをより深い ものにしてくれました。空間的な環境はもちろん、講座内の対人的環境をよりよいものにしてくださり、本当にありがとうございました。そういった環境を整える意識やスキルも 自分の課題として今後磨いていきたいと思います。ありがとうございました。

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