育児を助けてくれる新しいメソッド

南川 桜さん

ヨガ インストラクター(大阪府・30代)

ヨガへの入り口』

私がヨガを始めたきっかけとしては、体の不調からホットヨガに通い始めたのですが、その前に少し自宅でしていたことがあります。この頃はまだスタジオや、DVDなども普及しておらず、綿本彰先生のCD付の本(耳でインストラクションを聞きながら家で出来るという簡単なもの)でした。とても気持ちよく体の不調が改善されたのですが、やはり自宅での自主レッスン。忙しくなると自然としなくなりました。

そして、数年後、忙しい日々に追われていたせいでまた体調不良となり、始めたのが大手スタジオでのホットヨガでした。この頃の私はまだ、ヨガとは何か、と考えることはありませんでした。汗をかいて動いてデトックス、気持ちいい!快調になる!それだけでした。それで十分でした。私は、「ただヨガが好きだから」という理由で会社をやめ、インストラクターの道を目指したのですが、これもやはり自分にとっての入り口だったのです。ヨガをすれば健康になれる。現在、多くの人がヨガに対して持つイメージをまさに体感していました。ただ、もっと言えば、その時点の私にとって、ヨガとは健康になるためのツールでしかなかったのです。ヨガに哲学があることも、そもそもヨガという言葉の意味さえ知らない状態でした。

ヨガの意味を知ったのも、ヨガに哲学があることを知ったのも、RYT200の資格が取れるスクールに通ってからでした。それを知った時、「自分はこの道を選んで良かった」と思いましたが、人に説明する時に、哲学の話をすることはありませんでした。

ヨガを説明する上で、自分自身の課題となっていたのが、宗教色でした。ヨガとは何か、と聞かれても、宗教色を出さずにどうやって分かりやすく伝えればいいのか。目に見えないような捉えどころのない説明をすると、毛嫌いされてしまうのではないかという懸念がいつもつきまとっていました。だからと言って、体を動かすのは気持ちいいんだよ、というのも違う。「本当の自分とつながること」と答えれば、「本当の自分って何?」というように、どんどん実体のないような話になってしまい、「ふぅ~ん」という、分かったような分からないような返答で終わってしまうこともしばしばありました。講座後に見たDVDで橋村さんがおっしゃっていたように、自分とは別の新しいBOXを作ってもらいそこにヨガの知識をいったん入れてもらうという方法は、とてもわかりやすくヨガを説明する上で非常に効果的な方法だと感じました。今後、哲学的、精神的な話になるときは、この方法を使いたいと思います。

子育てのためのヨガがある』

今回受講後に視聴したDVDで、ひとつ心にひっかかったキーワードが、「ヨガはそれぞれの目的に近づくためのツールに過ぎない」という言葉でした。幸せに生きていくためには、お金があった方がいい、健康な方がいいのと同じ様に、ヨガをした方がいい。自分の目的に近づくための手段は多い方がいい。

人それぞれに目的は違いますが、健康になりたい、キレイになりたい、ただ体を動かしたい。そのためにヨガをツールとして使うことは間違いではなく、たとえオシャレだからという理由であっても、それは入り口に過ぎないのだと思う。

ただひとつ、足りない点がある。
子育てのためのヨガ。
この入口がまだ認知されていない。

アタッチメントヨガは、心理学を取り入れた、育児(マタニティ期を含む)に非常に有効なヨガであるにも関わらず、マタニティヨガ(妊婦さんでも出来るヨガという概念)という世間一般的なクラスしか、まだ認知されていない。つまり、赤ちゃんとつながる、母性を育む、という視点でのマタニティヨガクラスというのは、アタッチメントヨガ以外になく、しかもほとんどの人がそれを知らない。実際に私も、マタニティ時代にヨガはしていたものの、赤ちゃんとつながるためとか、母性を育むという目的でヨガをしたことは一度もありませんでした。そういう概念がなかったからです。

そして、産後は、すっかりヨガが出来なくなってしまったのです。忙しくて「ヨガなんかしている場合じゃない」。そう思っていたからです。そして、多くの産後ママが陥るイライラ、ヒステリック、ネガティブ、なんで自分だけ・・・という思いを持ってしまったのでした。その一番の理由は、子育てとヨガを完全に切り離していたからです。ヨガは自分自身と向き合うものであり、一人で行うもの、もしくは自分の時間が出来たら出来る趣味。逆に言えば、ある程度の時間を確保しないと出来ない、というような偏った考え方をしていたのです。そしてそれは、今の日本のほとんどの人がそう思っていることなのではないかと思います。入口の大切さに気付きました。またアタッチメントヨガというものが、単にヨガへの入り口になるだけでなく、複数を対象にしたヨガであるという新しい概念を打ち出しているということにも気付きました。

ちなみに私は、マタニティ期も妊娠前と同じヴィンヤサヨガを8か月頃まで行っていました。そのせいか、マタニティ期はつわりもなく、とても幸福感で満たされ、体調に置いては自分の人生史上もっとも快調でした。けれども、お腹が大きくなり動きにくくなってからは、ヨガをしませんでした。

一般的なマタニティヨガはゆるゆるのイメージだったので、今さらする気になれないというのが本音でしたが、この時、アタッチメントヨガの存在を知っていたら、私は間違いなく受講していただろうと思います。存在を知っているのと知らないのでは、大きな違いがありました。もしかしたら、あの時、お腹の中の赤ちゃんとつながっていた(物理的にではなく)のかもしれない。でも私は赤ちゃんとつながろうという意識はなかったのです。もともと子ども好きではない自分の母性を育むことができたことも、とても安産だったことも、ヨガをしていたおかげで知らず知らずのうちにその恩恵を受けていたのかもしれません。

でもそれは、DVDで橋村さんがおっしゃっていた意識してする瞑想ではなかったのだと思います(自分一人の瞑想ではあっても)。とても惜しいことをしたなと思っています。もしも、マタニティ中にアタッチメントヨガに出会えていたら、私は臨月の時も、産後もヨガをしていたと思います。アタッチメントヨガなら出来るからです。アタッチメントヨガをしていたら、ヨガをすることに罪悪感を持たず、それが自分の仕事として、ヨガと育児をもっと楽しめていたかもしれません。これが私の一番の反省であり、また学びでもあります。それが、アタッチメントヨガインストラクターとして、伝えたいことです。

母性を育てるヨガを伝えたい』

ここ最近では、医学界でヨガが注目されているようですが、私が教える生徒さんもまた医師であり、ヨガを非常に心の拠り所とされています。医学界同様に育児の世界でも近い将来、ヨガが注目されるだろうと予想するとともに、そうでなければいけないと思うようになりました。そのためには、インストラクターがそれを伝えなければいけないとも思います。

アタッチメントヨガは、子どもへの愛を育む手段である。愛は育てなければいけません。放っておくと、萎んだり、消えてしまうこともあります。時には憎しみに変わり、悲しい結果を引き起こすケースも世の中ではたくさん起きています。

改めて、思うことはヨガとは非常にオールマイティなツールだということ。その中でもアタッチメントヨガは、「ヨガ」というひとくくりの言葉で表現できるものではなく、ひとつの新しい概念として確立できる価値あるものではないかと思います。出産、育児はヨガが大きなエネルギーを持っているのと同じくらいにエネルギーが必要だからです。にも関わらず、まだ世の中にはあまり知られていない。アタッチメントヨガインストラクターとして、育児セラピストとして、またひとりの母として、このことを伝える重要さを感じます。

アタッチメントヨガを伝えていく上での課題』

  1. ① アタッチメントという言葉が一般的ではない。
  2. ② 育児(妊娠期を含む) ヨガという方程式が浸透していない。

アタッチメントヨガを伝えるにあたって、上記の二点が大きな課題になってくると考えています。そのためには、アタッチメントがどういうものかを、一般の人が分かりやすいように説明できること。その重要性をわかりやすく伝えること。なぜそれが、ヨガなのかということを、自分の経験と今回学んだ知識を生かし、教室で伝えていく努力をしていきたいと思っています。

新たな使命を持って』

現在、ヨガインストラクターとして復帰し、ヨガを教えています。アタッチメントヨガインストラクター養成講座を受講したことにより、自分が最も伝えなければいけない使命のようなものが出来たような気がします。

アタッチメントの重要さと、アタッチメントヨガについて、またテキストには書いていない知識や方法を教えて下さった島田恭子先生と、アタッチメントヨガを発案されたアタッチメント育児協会&ロータスエイトさんに心から感謝します。

DVDのヨガ概論では、改めてヨガというものについても気付かされたことが多くありました。インストラクターは、伝えることと同時に、常に学び(気付き)続けなければいけないということを再認識することが出来ました。また、自分自身の今後の仕事において、新しい軸を得ることが出来ました。本当にありがとうございました。

現在、南川さんは「アタッチメント・ヨガ インストラクター」として、
教室を開催されています。

プライベートヨガサロンママトレッシオロゴ

プライベートヨガサロン ママトレッシオ
http://s.ameblo.jp/mamatoressio/

教室の内観
教室の内観2

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